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強迫と恐怖症、その心的機制と病因

強迫と恐怖症、その心的機制と病因(立木康介 訳 2009)
Obsessions et Phobies. Leur méchanisme psychique et leur étiologie (1895)

 フランス語で書かれた論文。強迫と恐怖症、そして不安神経症の関係を簡潔にまとめている。強迫の観察例を11例(事例群を含むので事例数としてはもっと多い)提示しており、全体としてコンパクトで読みやすい論文になっている。

 広い意味の強迫は、真性の強迫恐怖症に区別される。それらは共に、「一、患者を圧倒する観念、二、それに結合された情緒状態(1-446)」という要素を持つ。
 恐怖症では、情緒状態は常に不安である。真性の強迫では、それは疑い、後悔、怒りといった他の情緒状態でもあり得る。

 強迫観念とは、代理物である。それは、情緒状態にもともと結びついていた正当な観念が、置き換えられたものである。置き換えは、「相容れない観念にたいする自我の防衛行為(1-453)」である。そのような置き換えは、特殊な心的素因の表現でもあるようだ。(ここでもフロイトは、神経症の病因として素因を強調している。それは、心理学的解釈と両立するものなのだ。)

 恐怖症は代理物ではない。そもそも代理されるような観念が存在しない。それは、対象を持たない不安という情緒状態が、対象を得たものである。不安は、心的機制を介さずに、直接的に性的な起源から生じるものである。恐怖症は、不安神経症の一部をなしている。

H22.4.1

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

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