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ヒステリー発作についての概略

ヒステリー発作についての概略(道籏泰三 訳 2007)
Allgemeines über den hysterischen Anfall (1908)

 ヒステリー発作についての簡潔なまとめ。
 ヒステリー発作とは、「当人の空想(ファンタジー)が運動的なものに翻訳され、運動性へと投射されて、パントマイムふうに上演されたもの(9-309)」とのことである。そういう意味では夢と似ている。夢は知覚による上演であるのに対して、ヒステリー発作は運動による上演であるということになろう。

 夢と同様に、この運動による上演にも歪曲がなされる。そして、その歪曲もまた夢の場合と類似している。

1.縮合‥‥複数の空想が、一つの発作症状として上演される。
2.多重的同一化‥‥空想における二人の人物の動きが一人の動きとして上演される。
3.神経支配の敵対的逆転‥‥例えばヒステリー弓(身体をのけぞらせるように反らせる発作)は、抱擁が逆転して上演されている。
4.時間順序の反転‥‥動作が時間的に逆の順序で上演される。

 発作が呼び起こされる際の誘引としては、以下のものがある。

1.連想によって(つまり心への刺激)
2.器質性の促しによって(つまり身体への刺激)
3.一次的意向(一次的疾病利得)に奉仕するために(疾病への逃避)
4.二次的意向(二次的疾病利得)に奉仕するために

 発作として上演されるもととなったマスターベーションは、空想と自体愛的満足(こちらがより根源的)の結合からなる。発作においては、まずは空想が上演され、さらには自体愛的満足も再現される。
 ヒステリー発作では、抑圧されたリビードが運動により放散されるが、その際に性交にみられる反射の機制が利用される。ヒステリー性の痙攣発作は性交の等価物である。

 女性におけるヒステリー発作は、とくに男性的な性格をもった性活動を再演する傾向があるという。それは、女性的になるために、後に抑圧されたものである。

ヒステリー性神経症は、じつに多くの事例において、女性なるものを男性的な性を一掃することによってつくり出そうとする典型的な抑圧の力が、過度に現れ出た結果にすぎないのである。(9-311)


2008.3.4

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

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