『みずからを語る』補筆
『みずからを語る』補筆 (家高洋訳 2007)
Ergänzungen zur Selbstdarstellung (1935)
「みずからを語る」発表の10年後にアメリカで単行本として再出版された際につけられた追加箇所のリスト。
フロイトがすでに出版された著作の再版に際して追加や訂正を行うことはよくあった。全集における他の著作では、最終版に脚注でどこの部分がいつ追加されたなどの記載をつけるという体裁になっていた。本著作のみそれと違うやり方で処理しているのは、独語版全集でこの補筆部分が本文とは別の補巻に収録されているためのようだ。「精神分析概説」の「まえがき」を別の著作として扱っていたのと同じことだろう。
しかし、独語版全集の不完全な部分にまで忠実にしなくてもいいのでは。どのみち、「失語症の理解にむけて」など独語版にない著作も収録予定になっているし、日本語版独自の全集として完成度の高いものにすればよいのではと思う。
追加箇所の大半は小さなものだが、最後の追加は8行と少し長く、精神分析が科学として正当に扱われていないことへの不満を表明している。
Ergänzungen zur Selbstdarstellung (1935)
「みずからを語る」発表の10年後にアメリカで単行本として再出版された際につけられた追加箇所のリスト。
フロイトがすでに出版された著作の再版に際して追加や訂正を行うことはよくあった。全集における他の著作では、最終版に脚注でどこの部分がいつ追加されたなどの記載をつけるという体裁になっていた。本著作のみそれと違うやり方で処理しているのは、独語版全集でこの補筆部分が本文とは別の補巻に収録されているためのようだ。「精神分析概説」の「まえがき」を別の著作として扱っていたのと同じことだろう。
しかし、独語版全集の不完全な部分にまで忠実にしなくてもいいのでは。どのみち、「失語症の理解にむけて」など独語版にない著作も収録予定になっているし、日本語版独自の全集として完成度の高いものにすればよいのではと思う。
追加箇所の大半は小さなものだが、最後の追加は8行と少し長く、精神分析が科学として正当に扱われていないことへの不満を表明している。
2007.11.7
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