ルイス・ロペス=バイェステロス・イ・デ・トッレス宛書簡
ルイス・ロペス=バイェステロス・イ・デ・トッレス宛書簡(本間直樹 訳 2007)
Brief vom 7. Mai 1923 über die spanische Ausgabe an den Übersetzer Luis López-Ballesteros y de Torres, eröffentlicht in Band IV der "Obras Completas del Profesor S. Freud", Biblioteca Nueva, Madrid 1923 (1923)
フロイトの著作のスペイン語翻訳者に送られた書簡。後にスペイン語版フロイト著作集に掲載された。独語の原文はなく、フロイト自身によってスペイン語で書かれたものかもしれないとのこと。
フロイトは『ドン・キホーテ』を原文で読みたいあまりに、「若気の至り」で独学でスペイン語を勉強したという。すごい。
彼はドイツ語以外に少なくとも英語とフランス語はかなり堪能だったようだし、そのうえスペイン語もできたということか。「十七世紀のある悪魔神経症」では、ラテン語の資料も読んでいたようだ。ユダヤ人ということだから、ヘブライ語もできたのかな。当時の欧米の知識人における語学力の標準がどんなだったかは知らないが、かなりできる方であったことは間違いないだろう。
自分の著作がいろいろな言語に翻訳されるのを見るのは、さぞかし愉快なことだっただろうね。フロイトの存命中に著作の日本語訳もすでになされていたから、彼の手元にも届いていたことだろう。さすがに日本語はわからなかっただろうけれど。
私はもう若気の至りというわけにはいかないが、いつか原文でフロイトを読むようになりたいものだ。
Brief vom 7. Mai 1923 über die spanische Ausgabe an den Übersetzer Luis López-Ballesteros y de Torres, eröffentlicht in Band IV der "Obras Completas del Profesor S. Freud", Biblioteca Nueva, Madrid 1923 (1923)
フロイトの著作のスペイン語翻訳者に送られた書簡。後にスペイン語版フロイト著作集に掲載された。独語の原文はなく、フロイト自身によってスペイン語で書かれたものかもしれないとのこと。
フロイトは『ドン・キホーテ』を原文で読みたいあまりに、「若気の至り」で独学でスペイン語を勉強したという。すごい。
彼はドイツ語以外に少なくとも英語とフランス語はかなり堪能だったようだし、そのうえスペイン語もできたということか。「十七世紀のある悪魔神経症」では、ラテン語の資料も読んでいたようだ。ユダヤ人ということだから、ヘブライ語もできたのかな。当時の欧米の知識人における語学力の標準がどんなだったかは知らないが、かなりできる方であったことは間違いないだろう。
自分の著作がいろいろな言語に翻訳されるのを見るのは、さぞかし愉快なことだっただろうね。フロイトの存命中に著作の日本語訳もすでになされていたから、彼の手元にも届いていたことだろう。さすがに日本語はわからなかっただろうけれど。
私はもう若気の至りというわけにはいかないが、いつか原文でフロイトを読むようになりたいものだ。
2007.11.30
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