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2020-04

トルストイ「アンナ・カレーニナ」

アンナ・カレーニナ (上巻) アンナ・カレーニナ (上巻)
トルストイ、木村 浩 他 (1972/02)
新潮社
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★★★★☆

 「戦争と平和」は、相当気合を入れて読まななければならない作品だった。つづく「アンナ・カレーニナ」も大作であるが、こちらの方がずっと読みやすい。ストーリーは、情熱的なアンナをめぐる恋愛劇と、実直な農場経営をする少々風変わりな男リョーヴィンにまつわる話とが平行して展開する。この技法がなかなかよい効果をあげている。2つの話の接点もあり共通の登場人物もいるけれども、別々の小説にしようと思えばできたであろう。しかし、対照的な話を交互に読み進むことでおもしろさ倍増というか、あきがこないというか。特にアンナの方の話はかなりどろどろしているので、これだけ読んだら少々しんどいかもしれず、リョーヴィンの誠実な話がくるとほっとする。
 トルストイの描く恋愛の愛憎劇というものは、現代のわれわれが読んでも迫真のリアリティーをもって迫ってくる。その苦悩と、キリスト教的な悟りの境地といったものが本小説を貫くテーマになっているようだ。

 つづいては、大作の最後を飾る「復活」を読み始めている。年末までに読み終われば、私の読書にとって今年はトルストイの年ということできれいにおさまるかな。

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