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2020-04

歴史の制約

freudienさんのブログ「不思議のメモ帳」の記事「フロイト全集から『快原理の彼岸』」 へのトラックバック記事。


フロイトはダーウィンの信奉者だったから、自然淘汰による進化ということをよく理解していた。


「自然は飛躍しない」という有名な言葉がある。
自然淘汰は、ほんの少しずつの変化しかもたらさない。


しかも、進化に「途中」ということはない。
それぞれの時代のそれぞれの種は常に完成形なのだ。

「今は何の役にも立たないけど、進化したら将来は立派な羽になり空を飛べるでしょう」なんてことは、あり得ない。
常に完成形を保ちながら少しずつ形や機能を変えてきた。


例えば、一行だけでちゃんと動くコンピュータプログラムを書く。
それにもう一行加えて、ちゃんと動くプログラムにする。
このように、常にちゃんと動く状態を保ちながら、複雑なプログラムを書くということができるか。
もしできるとしても、それはプログラマーに大きな制約を課すものでろう。


すべての生物は、このようにして歴史的に作られたということの制約を負っている。
もし、世界中の動植物が神のような存在によって創造されたのであれば、それぞれの生物に最適の形や行動パターンをあてがわれたであろう。
しかし、すべての生物はその前段階から少しずつ変化して作られたから、必ずしも合理的でない形や機能をもっている。


その例としてフロイトは魚の産卵や渡り鳥の例をあげた。
また、個体発生が一直線にその種の完成形をめざさずに、まわり道をするのも、同じような進化のもたらす歴史的制約によると考えられる。

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重元寛人です。本名は佐藤寛といいます。
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